工芸品職人について勉強しよう!

越前漆器の伝統を汲む漆芸作家・松田祥幹(まつだ しょうかん)さん。
京蒔絵と会津塗を融合させた独自の松田蒔絵と呼ばれる技法を生み出した秀悦氏から3代目にあたります。
伝統を継承する傍ら、ガラス表面への漆の付着技法なども新たに生み出してきました。

蒔絵が施された美しいワイングラスは祥幹氏の代表作ですが、
その特殊技法が、どのようにして生まれたのかを教えていただきました。


蒔絵は『晴』のもので、道具などを華々しく飾ります。

そこには、美意識が働かないと生まれません。先人の美意識です。




世界各地には、人類の憧れである『黄金』を使った文化があります。

日本では『黄金』を『漆』を使って接着させました。


ただ接着させたのではありません。

『漆』を筆に付け文様を描いたのです。

そして、『黄金』をより細密に表現するために粉末に加工した訳です。


こうして『黄金』と『漆』の艶が相まって

見事な『蒔絵』が出来上がったのです。


その艶やかさは、貴族社会や武家社会の好みと一致した事も受け継がれ進化し続けた要素となりました。

1500年もの間、日本において育み続けられて来た訳です。

中には琳派などの大家も好んで取り入れ、日本を代表する工芸となりました。


海外では『Japan』とも呼ばれ、正に日本そのものです。

現代では生活スタイルが変わったとか、資本社会に合わないとか減少の一途です。

でも、そんな一過性の為に途絶えていくのは心苦しいです。
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